加水せずに煮込むと野菜の水分が減って、生で食べるよりも濃厚な味わいに。たくさん食べやすくなるので、野菜の食物繊維や栄養素をたっぷり補給できます。
1.トマト、赤・黄パプリカ、たまねぎは1~2cm角に切る。ズッキーニ、なすは1cm幅の輪切りにする。
2.鍋に、トマト、赤・黄パプリカ、ズッキーニ、なす、たまねぎの順に重ね、塩を加えて蓋をし、時々鍋をゆすりながら、とろ火で30~40分煮る。
3.煮えたらひと混ぜして器に盛り、お好みのオイル(オリーブオイルなど)をかければ出来上がり!
夏野菜は各種食物繊維だけでなく、水分が豊富!この水分を上手に利用すると、何気ないシンプルな料理がとっても美味しい一品に変身します。
野菜には色々な成分が含まれています。これらの成分が、甘味・酸味・旨味などの味のもと。野菜にもともと含まれている美味しさを引き出すには、余分な水分を除いて味を凝縮させるのがおすすめです。
野菜の水分は細胞中に含まれています。水分を除くポイントは、適量の塩を加えることと、加熱すること。塩を振ると水が出てきます。また、加熱すると食物繊維でできている細胞壁が壊れて水分が出て、さらに過熱することで水分が蒸発するので、野菜の味が凝縮されます。
一般的なラタトゥイユは、先にオリーブオイル等で野菜を炒めてから煮込みます。野菜の美味しさを引き出すには、もちろんこの方法でもOKです。荷崩れ予防にもなります。
今回、油で炒めずにあとからかけるようにした理由は、摂取する油の種類や量をお好みで調整できるようにするためです。あとからかけるのであれば、加熱すると変質しやすいオイルも使えます。また、摂取カロリーを増やしたくないときは、ノンオイルで食べても良いでしょう。適度な油の摂取は便秘解消に有効なので、お好みに合わせて選んでみて下さい。
ご存知のとおり、野菜は植物です。スーパーの食料品売場に並んでいたり、ご家庭の冷蔵庫に入っていたりすると、「生き物」という感じはしないかもしれません。
でも、にんじんなどを長い間おいていたら葉が出てきたという経験はないでしょうか?ねぎの根の部分を捨てずに水に浸けて再度収穫したことはありませんか?
野菜は収穫された後も生きています。生きるためには水や栄養素が必要です。そのため、収穫後の野菜は、自らが蓄えている水や栄養素を消費して生きようとします。
収穫してから日が経っているしなびた野菜はどうしても美味しくないですよね。野菜を美味しく食べるなら、新鮮なものを購入して、なるべく早く食べるのが一番!鮮度の良い野菜は美味しさだけでなく栄養価も◎。野菜は冷蔵庫で栽培せずに、早めに食べきりましょう!