調理のポイント

ミートボールが煮崩れないように

ミートボールが崩れてしまわないように、挽肉をしっかり混ぜましょう。
まず、挽肉に少量の塩を加え、粘りが出るまで練ることがポイント。肉の水分と油分が絡み、まとまりやすくなります。そこへ、つなぎの卵黄、パン粉を加えてさらに練ります。牛乳でふやかしておいたパン粉は、しっかり絞って加えて下さい。牛乳がきちんと絞れていないと、水分の多い生地となり、まとまりにくく、焼いた時に崩れやすくなります。

また、焼く時は、焦げ付きにくいフッ素樹脂加工のフライパンを使用するのがおすすめです。
せっかくきれいに形作ったミートボールでも、焦げ付いてしまっては台無し。焦げ付かないよう、スプーン等を使って丁寧に転がしながら、表面をむらなく焼いていきましょう。表面を焼くことで、ミートボールが崩れにくく、また、肉の旨味が閉じ込められ、美味しく、きれいに仕上がります。

トマトソースにもポイント

ミートボールのソースに使用したホールトマト。ホールトマト以外にもダイストマト、チョップドトマトなど、様々なトマトの水煮缶が売られています。

基本的にはすべて同じものですので、どれを使ってもOKです。ただ、いずれもトマトの形が残っているため、ヘタの固い部分が煮残ってしまったり、トマトが柔らかくなるまで煮ていたら他の具材が煮崩れてしまったり…といった失敗はありませんか？

そんな失敗をしないためにも、ホールトマトは一度ザルで漉し、トマトを潰して余分な部分を取り除いておく、もしくはミキサーにかけることをおすすめします。そうすることで、トマトが他の具材と馴染みやすく、また、口当たり良く仕上がります。

トマトソースを仕上げる際、ほんの少し砂糖を加えると味に深みが出ます。あまり大量に砂糖を加えると、子供っぽい味になってしまいますので、加えるのはほんの少量に。必ず味を見てから加えて下さい。

今月のポイント＆コラム

便秘解消に良いことづくしのごぼう

ごぼうはアクが強く、下処理が大変と思っていらっしゃる方も多いのでは？
今の時期に取れる春ごぼうは、収穫した後すぐに出荷されるものが多いため、冷蔵庫や土の中で寝かせていない分、水分が多く、アクも少なめ。ですから、切った後に長時間水にさらす必要はありません。

また、ごぼうの皮には香りや旨味が多く含まれているため、皮が柔らかい春ごぼうは皮を剥かず、きれいに水洗いして調理するのがおすすめです。どうしても皮に残る土が気になるという方は、たわし等で水洗いすれば、きれいになりますよ！

ごぼうには100gあたり5.7gもの食物繊維が含まれていて、その含有量は野菜の中ではトップクラス。腸内でゼリー状に変わり、有害成分や余計な栄養分を吸着して体外に排出する水溶性食物繊維と、便のかさを増し、腸内を刺激してぜん動運動を促す不溶性食物繊維の両方がバランス良く含まれているため、便秘の解消には大変効果的です。

他の野菜にはあまり含まれていない水溶性食物繊維を効果的に摂取するためにも、ごぼうを切った後は、長時間水にさらさないようにしましょう。水溶性食物繊維は、言葉の通り水に溶けてしまうため、水にさらすことで流れ出てしまいます。切った後すぐに炒めれば、変色も防げ、食物繊維たっぷりに仕上がります。

ごぼうには整腸作用のあるオリゴ糖も豊富。オリゴ糖は消化されずに大腸まで届くため、ビフィズス菌の栄養となって腸内の有用菌を活性化し、たまった便を排出する効果があります。

このように、便秘解消に良いことづくしのごぼう。今回のミートボールのように肉料理と大変相性が良いので、ミートボール以外にもハンバーグ、餃子など、アレンジのバリエーションは様々です。ミートボールはもちろん、是非色々なレシピに挑戦してみて下さいね！