ジンジャーブレッドマン

ジンジャーブレッドマン
伝統のクリスマス菓子を便秘解消レシピにアレンジ
Merry Christmas
いよいよクリスマス!
去年の12月に引き続き、今年も伝統的なクリスマススイーツを便秘解消レシピらしく、ヘルシーにアレンジしてご紹介しようと思います。
今回のクリスマスレシピはジンジャーブレッドマンという人形の形をしたクッキー。生姜やシナモンを利かせた、ほんのりスパイシーなスイーツです。

基本の材料(2人分)

無塩バター
60g
きび糖
80g
卵黄
1個
生姜
大さじ1
シナモン
小さじ1
ナツメグ
適量
全粒粉
150g
デコレーション用チョコレート
適量

作り方

1.
バターは室温に戻しておく。生姜は皮をむき、すりおろす。
バターは室温に戻しておく。生姜は皮をむき、すりおろす。
2.
バターにきび糖を加えてよく混ぜる。卵黄、すりおろした生姜を加え、さらに混ぜる。
バターにきび糖を加えてよく混ぜる。卵黄、すりおろした生姜を加え、さらに混ぜる。
3.
シナモン、ナツメグを加えて混ぜ、ふるった全粒粉を加え、さっくりと混ぜる。ひとかたまりにしてラップで包み、厚さ5mm程度に伸ばし、冷蔵庫で1時間冷やす。
シナモン、ナツメグを加えて混ぜ、ふるった全粒粉を加え、さっくりと混ぜる。ひとかたまりにしてラップで包み、厚さ5mm程度に伸ばし、冷蔵庫で1時間冷やす。
4.
冷蔵庫から出した3.を型で抜き、天板に間隔を空けて並べ、180度のオーブンで10分程度焼く。
冷蔵庫から出した3.を型で抜き、天板に間隔を空けて並べ、180度のオーブンで10分程度焼く。
5.
焼き上がったら粗熱をとり、デコレーション用のチョコレートを使って、顔等を描く。
焼き上がったら粗熱をとり、デコレーション用のチョコレートを使って、顔等を描く。
6.
チョコレートが固まれば出来上がり!
クリスマス用に可愛らしくデコレーションして楽しんで下さいね!
チョコレートが固まれば出来上がり! クリスマス用に可愛らしくデコレーションして楽しんで下さいね!

《監修》フードスタイリスト

吉田美生(よしだ みお)

1973年東京生まれ。都内レストラン・カフェで料理人を勤めながら、フードコーディネーターとして、『anan』『VERY』等のレシピ制作で活躍。

有名誌のレシピ制作に加え、2005.4月~06.3月 ANA機内誌『翼の王国』Wine & Sweets Road にて菓子制作、レシピ提供も担当。スタイリッシュでありながらご自宅で簡単に作れ、便秘解消にも役立つレシピをお届けします。
Book:「夢見るおしゃレシピ」(メディアファクトリー おおたうに:著 / 吉田美生:料理)

調理のポイント

生地をしっかり冷やしてから型で抜きましょう

抜き型でクッキーを抜く際、生地は十分に冷やして固くなってから行う方が抜きやすく、形が崩れません。最低でも1時間冷蔵庫で冷やす必要がありますが、それでも抜きづらいという場合は、少しの間冷凍庫に入れてしまっても構いません。

また、生地を作ってから冷凍しておけば、長期保存も可能です。一度冷凍した生地を抜きやすい固さに解凍し、型で抜いた状態で保存しておけば、あとは天板に並べて焼くだけ!焼き上がりをいつでも楽しめます。

どうしてもきれいに抜くのが難しいという場合は、抜き型に強力粉を付けて抜くと、生地が抜き型にくっつかず、簡単に抜くことができますよ。

ラップに包んで生地を伸ばす際、薄く伸ばすと、出来上がりはさくっと美味しく焼き上がりますが、抜く段階で形が崩れてしまいがちです。慣れるまでは、生地をやや厚めに伸ばし、焼き時間をちょっと長めに設定しましょう。多少固くはなりますが、きれいな形のクッキーに仕上がります。

ジンジャーブレッドマンの由来は?

映画等でご覧になってご存知の方もいらっしゃると思いますが、今回ご紹介したジンジャーブレッドマンというこのクッキーは、ジンジャークッキーとも呼ばれ、生姜を入れたクッキー生地を、人形や子供の形にして焼き上げたクリスマス菓子です。欧米では、赤と白の杖の形をしたキャンディーとともに、クリスマスツリーの飾り付けに使われたりします。

ジンジャーブレッドマンの由来は?

人形の形に焼き上げるようになった由来としては、病気予防のために生姜を食べることを広めたかったためという説や、貧しい時代にクリスマスのごちそうを買えかった人たちが、クッキーでごちそうを型取ったものを作ったことが由来など、諸説あるようです。

また、最近日本でもちらほら見かけるお菓子の家も、ベースはこのジンジャーブレッドマンと一緒。イギリスで生まれたと言われるジンジャーブレッドマンやジンジャークッキーで作るお菓子の家を、グリム兄妹が童話「ヘンゼルとクレーテル」の中で描き、イギリスからドイツへ紹介したと言われています。

伝統のレシピでは生姜の他、アニス、シナモン、ナツメグ等を加え、さらにモラセスという糖蜜で茶褐色のクッキーに仕上げます。モラセスとはサトウキビから砂糖を作る際にできる、糖分以外の成分を含んだねばねばした黒褐色の液体で、焼き色を出すためにパン生地に加えたりするものです。

モラセスやアニス等、手に入りづらいものは使わずにアレンジした今回のレシピ。便秘解消レシピということで、薄力粉ではなく全粒粉を、白いお砂糖の代わりにきび糖を使用して、とってもヘルシーに仕上げました。

完全に精製された砂糖液を結晶させて作る白い砂糖に比べ、きび糖は精製途中の砂糖液をそのまま煮詰めて作っているため、サトウキビのミネラルが含まれています。また、サトウキビの風味が残るきび糖を加えることでクッキーの風味がアップし、スパイスとの相性も良いですから、是非お試しを!

今月のポイント&コラム

便秘解消には全粒粉がおすすめ

一般的な薄力粉、強力粉等の小麦粉は、小麦の表皮や胚乳を取り除いて粉にしているため、真っ白で食感が柔らかいのが特徴。一方、全粒粉は小麦をそのまま挽いて作られるため、胚乳や表皮、胚芽も全て粉にしており、色は茶褐色で歯ごたえもあって、栄養価が高いのが特徴です。

全粒粉には食物繊維がたっぷり含まれています。食物繊維の総量で見ると、全粒粉には薄力粉の4.5倍の食物繊維が含まれます。特に不溶性食物繊維は約7.5倍と、含有量にかなりの差があり、便秘解消に効果が期待できます。

また、食物繊維以外の栄養価も全粒粉の方が豊富。ビタミン類に関して、全粒粉を小麦粉と比較した所、食べたものをエネルギーとして燃焼させるのを助けるビタミンB1は3倍、抗酸化作用のあるビタミンEは4倍、脂質の代謝をサポートするビタミンB6は5倍近くもあります。
ミネラルでは塩分の排出を助けるカリウムが約3倍、貧血予防の鉄が約5倍、粘膜や免疫力の機能に必須の亜鉛は3倍と、いずれも全粒粉の栄養価の高さが伺えます。

生姜やシナモンなどの各種スパイス

クッキーにたっぷり加えた生姜には血行を良くし、身体を温める効果があります。辛味成分のショウガオールには、血行促進や体温を上昇させ発汗を促す働きがあるため、免疫力アップにつながります。

また、生姜が胃や腸を刺激し、消化機能が促進され、発汗作用や循環機能の活性化も促すことから、体に負担をかける不要なものを取り除く、いわば解毒の効果があるともされています。このように、体内の様々な機能がスムーズに、バランス良く働くようにしてくれるので、便秘の解消に効果があるとも言われています。

シナモンも生姜同様、血行を良くし、冷え性や肩こりを改善する効果があるとされ、発汗作用や健胃作用などがあるとされています。また、少量加えたナツメグにも消化促進作用があると言われます。 このように、生姜などのスパイスをクッキーに加え、上手に摂取することで、便秘解消だけでなく、これからの寒い時期を元気に乗り切れれば、言うことなしですね!

このレシピは
  • 参考になった (1)
  • 作りたい (1)
  • 効果があった (0)

赤ちゃん専用レシピ - 赤ちゃん便秘コム

赤ちゃん・幼児の便秘の原因や対策、赤ちゃん・幼児に使える便秘薬、便秘解消離乳食やマッサージ、ベビーサインなど、赤ちゃん・幼児の便秘を解消するために役立つ様々な情報を配信しています。