
野菜ソムリエが紹介する便秘解消レシピです。食材1つ1つにこだわりを持って、便秘解消・改善につながるレシピです。ちょっと役立つ食材に関する情報もたくさんあります。


いよいよ夏本番。ただ、どうしても食欲が落ちてしまうこの季節。
ピリッとしたキムチが食欲をそそり、食物繊維やビタミンがしっかりと摂れる一品です。
カプサイシン(辛味成分)と乳酸菌が豊富なキムチと食欲を増進してくれるニラを上手に使い、スタミナをつけて整腸効果もアップさせましょう。

1.じゃがいもをすりおろす。
(上澄みの汁は捨てて、沈殿したぶんだけ使う)
2.ニラを2~3センチ、玉ねぎは縦半分にして薄切り。
キムチをきざみ、半分は酒少々をもみ込んだ豚肉とまぜる。
3.【チヂミタネ】
薄力粉にすりおろしたじゃがいもと卵を混ぜ合わせ、水を1/2カップ入れ、よく混ぜておく。
(桜海老があればこのとき合わせる)
4.ニラ、玉ねぎ、合わせておいた豚肉とキムチをいっぺんに入れ、混ぜる。
5.フライパンに少し多めのごま油を熱し、2~3回に分けて焼く。
(やや薄めがおすすめ)
6.【タレ】
きざんでおいた残り半分のキムチとお酢少々、白すりごま、ネギを混ぜる。
7.チヂミが焼き上がればでき上がり!
タレをからめてお召し上がりください。
乳酸菌と言うと乳製品に目が行きがちですが、キムチを始めとした漬物類にも豊富に含まれています。
しかも、キムチ1gに含まれる乳酸菌は数億とも言われ、日本のぬか漬けなどの20倍以上にもなり(たくあんなどと比べると数百~数千倍)、ヨーグルトに匹敵します。
またビタミンA、C、B1、B2、B12、ナイアシンの他、カルシウムやカリウムなどのミネラル、代謝や食欲を促進してくれる辛味成分のカプサイシン、アリシン(後述)などが豊富に含まれています。100g中の食物繊維は約2.7g。
アミの塩辛などを加えて作るキムチには通常の野菜類では摂れないビタミンB12が含まれます。本場のヤンニョム(薬念:漬け汁)にはタウリン、アスパラギン酸なども含まれています。
漬物などの発酵食品に含まれる植物由来の乳酸菌は植物性乳酸菌と呼ばれ、乳製品などの動物性乳酸菌とは区別されます。キムチに含まれる植物性乳酸菌はラクトバチルス。一般的に、植物性乳酸菌の方が動物性乳酸菌より過酷な環境にも耐えると言われています。ラクトバチルスは胃酸の中でも生きることができ、腸まで届きます。
そして腸まで届く乳酸菌は、腸内環境を整え、ビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれます。
腸内環境が整うと、腸の働きも正常になり、消化吸収も促進され、便秘や下痢を防ぎます。また、悪玉菌の増加による発ガン性物質の抑制効果もあります。このように腸を健康な状態にして、免疫・代謝機能を高める腸内細菌やその作用をプロバイオティクスと呼びます。
欧米人より腸の長い日本人には植物性乳酸菌の方が向いていると言えるでしょう。
また、キムチなどの漬物なら、生のサラダよりも量を食べられるので、食物繊維も多く摂ることができます。
キムチは漬け始めてから約3週間の頃が、ビタミンや乳酸菌などの栄養分が最も多く含まれると言われます。腸の健康のためにも、美味しく食べられる、そして日本人の食生活に合った植物性乳酸菌を含む発酵食品を食卓に上手に取り入れてくださいね。
ニラはユリ科ネギ属の多年草。1年を通して流通しており、入手しやすい野菜です(収穫は3月~4月が最盛期ですから、この時期が旬でしょう)。保存もラップをして冷蔵すればOKと手軽です。
古くは古事記や万葉集にも記述が見られ、日本人には大変馴染みの深い食材と言えます。
ニラと言えば、スタミナがつくというイメージがあると思います。
実際、ニラにはビタミンA(カロチン)、B1、B2、C、E、カリウム、カルシウム、鉄などが含まれています。もちろん食物繊維も豊富です。そして香りの成分であるアリシンは疲労回復に有効なビタミンB1の吸収を促進する作用があります。ニラレバ炒めやニラ玉、そして風邪の時にはお粥や雑炊と、実はその食欲増進・消化促進効果、代謝の向上や解毒作用などが料理には上手に活かされているんですね。体も温まるので、この時期クーラーが辛いと感じる冷え性の女性にもおすすめです。
今回は、レシピとしてチヂミという油を使う料理を取り上げました。
どうしても夏場は食欲が減退気味となり、油分を摂らなくなりがちですが、あまりに油分を摂らないことは、逆に正常な排便にもつながらなくなるのです。
過度なダイエットも同様です。
正しく「油」断大敵。あまりにも油分を控えるのは避けましょう。
